湿気対策の基礎知識

湿気と健康

 

 

湿気による健康被害について考えてみましょう。
梅雨時期はどうしても湿気が家の中に溜まります。大気中の水分が多いのですから、ある程度はやむを得ないのです。それでも健康に害が出ることは避けなければなりません。

 

湿気によりカビが発生し、それが子どものアトピーの症状となる例はたくさんあります。もちろん、子どもの体質にも関係しますから、必ずアトピーになるわけではありません。ただ、一般的に健康被害は弱者である子どもや高齢者に表れるのです。

 

若い夫婦だけの時には何の問題もなかったけれど、子どもができて湿気対策を真剣に考えなければならなくなることが多いのです。その時になって家の作りを見直すことはできません。
建てる時に湿気除去を考えておかなければならないのです。

 

ただ、一般の人にそれを求めるのは難しいでしょう。建築のプロである住宅メーカーなら豊富な経験を持っているはずです。どのような作りをすれば湿気除去が効果的にできるか知っているのです。現実はそこまで配慮された住宅は少ないでしょう。

 

住宅の湿気対策を紹介しましょう。もちろん、施工時に行わなければなりません。防湿シートを内壁と外壁の間に貼ります。これによって、室内の結露を防ぐことができるのです。結露を防ぐことで、住宅の壁のカビの発生を抑えることができます。体感的な湿度よりも壁の結露を抑えることが重要なのです。床下も同じです。コンクリートを打つ前に防湿シートを貼ります。